幸福の花

sumao

2007年02月13日 00:09



えっちゃんの庭に、また花が咲きました。
風邪で鼻がつまった僕にもわかるほどの甘い香り。
初めて見ました。俗に「幸福の木」と呼ばれるドラセナ。
ひと夜かぎりの、切なくてやたら存在感のある花です。
えっちゃんの庭は時の畑。ひとつひとつに歴史があります。
娘が嫁いだときに買った不思議なサボテンは、台風前に赤く咲きました。
ミーツが授かったときの木は、半分ドリに食われながらも、しぶとく伸びています。
おそらく、今夜咲いたこの木にも、何らかの物語があるのでしょう。
「でもね、散ったらきたないから、毎年花はちょん切ってたよ」
冗談めかして笑いつつも、今年は咲かせました。



せっかくだからと、2メートルを超える鉢をうんせうんせと動かして、
強烈な香りに耐えながら、即席お花見会。
朝には消える花などおかまいなしに走りまわる子供達は、
僕の背中に乗っかって、なぜか氷川きよしを熱唱しているのでありました。



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