真っ赤なデイゴの咲く小径・夏:魂の逆転

sumao

2006年08月09日 12:53



まず、ありがとう。
声援を送ってくれたメンバーがひとりでも欠けていたら、
この勝利はありませんでした。
八重山商工、苦しい試合をモノにして、二回戦進出です!

真っ赤なデイゴの咲く小径
魂の通った野球をしよう!
を合言葉にのぞんだ88の夢舞台、今までにない一戦でした。
選手達に知らされていたかどうか僕にはわかりませんが、
つい先日、チームは大切な精神的支柱を失っています。
心配された台風の影響がなく素晴らしい条件で試合ができたのは、
その人が空から見守ってくれたからだと僕は思っています。
夕日にもたすけられ真っ赤に染まったアルプスから、
この試合に立ち会えたことに感謝します。

それにしても、対戦相手の千葉経済大付は、すごいチームでした。
研究しつくし徹底した打撃、大胆な布陣にして緻密な守備、
試合の流れをひきよせる巧みさと実直さ・・・
どれをとっても、今までやったことがないような相手で、
気がつけば、試合そのものを握られ、
実際、何度もとどめをさされました。

それでも負けなかったのは、わずかな気持ちの差。
最後まで決してあきらめず、苦境を魂ではねかえす。
驚異的な粘りは、僕らのほこりです。
誤解をおそれずにいえば、思いをこめたユイの三塁打も、
エイトの活躍も、ダイスケらしいチャンスメイクも、ナガヤスの気迫も、
みんなスタンドからはじまったような気がします。
応援者にしかできない役割のようなものが、確実に、あります。



折しもお盆、台風の影響もあって、島からやってきた応援人数は春の半分。
しかし、関西の沖縄県人会が有志をつのり、大アルプスは満員。
県大会ではお会いしたことのなかった方々が、
それぞれに魂を込めた応援をしてくれました。
ピンチのときアルプス最上段から起こった「大嶺」コール、
終盤切れかけた糸をつなぐ「まだ終わってない」の叫び、
最後までとぎれることなかった声援とカチャーシー。
決して息のそろったものではないけれど、
たった三十人の応援団ではなしえなかった力が、そこにありました。

あらためて信じる心をいただきました。
ふるさとをはなれ関西の地に生きてきたみなさんが、
今日の真っ赤なデイゴです。



課題の多い試合ではありましたが、
背番号8長坂キャプテンが言うように、今は評論家になるのはやめましょう。
かけがえのない財産となるに違いない一勝です。
挑む明日が、目の前にひらけました。

次なる挑戦は、第8日(8/13日曜予定)。
あなたの場所から、声援よろしく。
かならず、届きます!
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