島の時間 bｅ

包み込むような笑顔はあの頃のままですが、
五年の年月は彼をとーちゃんに変えていました。
「お互い、あの頃は予想もつかないことがおきてますよね」
そう言って笑う顔に、お家の空気がうかがえました。
あわただしく食って、小走りで仕事に戻る後ろ姿。
今日はいったん沖縄へ帰って、明日は波照間島へまた日帰りとのこと。
がんばれ！とーちゃん。今度はゆっくり飲みましょう。




そういえば昨夜、その後のマリンの話をききました。
元気、元気。かわいい、かわいい。とのこと（笑）
マリンは、ちょうど僕が島の住人になった日に、
遠い街に住む友人にさずかった愛娘。
予想外の早産で、実質は祈りの中のたたかいでしたが、
神さまは彼女を世の中に送り出してくれました。
海の香りがする名前には、
凛と生きてほしいとの願いが込められているそうです。
顔を見せろとたのんだら、携帯の動画がおくられてきました。
残念ながらどうやって見たらいいのかわからないのですが（笑）
スマオおじちゃんは、いつかあなたに会えると思っています。
できれば、この島で。

もうひとつ、今朝、僕のしらないところで、
ちいさな旅立ちがあったようです。

今日、島は曇り晴れ。
これからささやかなお祝いで、渾身の鍋です。
今晩の展開すら予想がつかない昨今、
旅ゆくあなたを、この歌で送ります。



追伸
石垣島限定シングル 比嘉栄昇「八重のふるさと」は、
以下の音楽サイトBARKS で視聴することができます。
http://www.barks.jp/listen/?id=1000015691