2007年05月02日

んぎしたおりょー(11枚)

んぎしたおりょー(11枚)

波照間は、ほろほろしたところです。
うまく言えないのだけど、「ほろほろ」という以外にたとえようのない良さ。
行ってきました、波照間。実に二年ぶりです。

今回は、いわば帰省ツアー。
石垣島で暮らすおなじみメンバーがこぞって波照間入りし、
それぞれの波照間と石垣を見つける旅です。
折しもGW、三時間待って満員の船に乗ったものの、島内全宿満室!
結局、僕も友人一家のご実家に泊めていただき、素敵な時間をもらいました。
たまこさん、ありがとうございました。
ソーキ汁もひょうたんも忘れられない波照間の味になりそうです。

んぎしたおりょー(11枚)

んぎしたおりょー(11枚)

んぎしたおりょー(11枚)

最南端の地・高那崎で行われる結婚式、
その音響と照明をささえるが本来の役割でした。
ふだんは何もないところに発電機を持ち込み、
機材トラックで特設ステージをつくっての強行開催。
子供達もおりこうに準備を手伝い(邪魔し)ました。

んぎしたおりょー(11枚)

んぎしたおりょー(11枚)

んぎしたおりょー(11枚)

んぎしたおりょー(11枚)

最南端のウェディングは、どこにもない感動とともに無事ファイナル。
そこから汗だくで機材をかたずけ、午前1時半にようやく撤収完了。
職業柄さまざまなイベントに関わってきた僕ですが、音響・照明はまるで素人。
かえって足手まといだったように思います(笑)すまんすまん。

星空がのぞいた帰り道、初めて夜の灯台を見ました。
島の中央から四方を照らす黄色い灯。
「ああ、波照間のにおいがする」
フクギの花の香りとともに、やってくる切ないあたたかさ。
それは、多良間や粟国で感じたものと似ていたかもしれません。

んぎしたおりょー(11枚)

んぎしたおりょー(11枚)

打ち上げは朝方までつづいたでしょうか。
目覚めると、僕の足元で、レイが寝息をたてていました。
みんな等しく大切にされていたことに気づく瞬間、人はちょっと強くなります。
フル稼働ではしりまわった今回の波照間は、
やつをひとまわりおおきくしてくれたに違いありません。
まぶしい朝の太陽、僕はひとり散歩に出ました。
そのときのことは、いつかお話できたらと思います。

んぎしたおりょー(11枚)

性懲りもなくギリギリまでまた海で遊んで、
急げ急げと軽トラの荷台に乗って港にたどりついた一行。
「スマオー、波照間、また来ようね」
「ええ、今度はぜひお盆にいらっしゃい」
港の桟橋で手を振るたまこさんがちいさくなって、とびこんできた言葉。

んぎしたおりょー

波照間では、島を出る人に、
「行ってまたここにもどっておいでなさい」と、
この言葉で送るのだそうです。

蒼海の果てにある波照間は、ほろほろしたところです。
これより南に島はありません。
考えてみれば、長い長い僕の旅も、ここからはじまりました。
「スマオー、この船、ゆれるどー!」
子供達の悲鳴(笑)をつれて、いざ。
はじまりの場所から、思いあたらに出航です!


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Posted by sumao at 18:10│Comments(2)島日記
この記事へのコメント
素敵な言葉ですね。舌をかみそうですが(笑)
思えば、私の八重山のスタートも波照間。
今は黒島に入り浸ってなかなか行く機会がないけれど、
はじめて見たニシ浜の輝きは今も脳裏に焼きついています。
Posted by みち at 2007年05月02日 22:06
> みちさん
よく似てますね?気が合いそうです。
僕も初めて見た海はニシハマ。
当時は珊瑚が日本にあることすら認識していなかったので、
まったくもって不思議な風景でした。

あと、舌をかみそうなこの言葉、
波照間の人が言うとさらりと自然でした。
あの発音、真似できませんが(笑)
Posted by スマオ at 2007年05月03日 08:35
 
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