2007年08月04日

豊年祭:四箇字のムラプール(13枚)

豊年祭:四箇字のムラプール(13枚)

はじめての豊年祭。四箇字の二日目は、ムラプール。
各所で祭祀や芸能奉納がなされた後、各字の旗頭が、
新川の真乙姥御獄(マイツバーオン)に集まり、祭りは佳境を迎えます。

ムラプールとは、村をあげての穂利(プーリィ)ということでしょう。
真乙姥御獄は、その名の通り、オヤケアカハチと中山軍との戦いの際に
中山軍側についた長田大主の妹マイツバをまつった御獄で、
そこが主邑の豊年祭において中心的な役割を担うというのは、
ある時期以降の農耕社会のあり方を示唆しているように思えます。

ここで、五穀の種子授けの儀や女性だけの綱引きが行われた後、
サーサーの掛け声とともにガーリーの踊りが、場の空気を高揚させるといいます。
残念ながら、今年はそれらをみることはできませんでした。
所用をすませて駆けつけた僕は、ただ驚きました。

豊年祭:四箇字のムラプール(13枚)

道いっぱいに人、人、人。正直いって、何が何だかわからない状況。

豊年祭:四箇字のムラプール(13枚)

この日の相棒は、人ごみをかきわけ走りまわるヤマングー童神ふたり・・・

豊年祭:四箇字のムラプール(13枚)

戸棚に乗った米俵と民、場内から力水みたいなのがまかれ、

豊年祭:四箇字のムラプール(13枚)

歓喜の舞にまねかれ、興奮はやがてひとつのうねりに。

豊年祭:四箇字のムラプール(13枚)

松明が灯され、西の大将、東の大将が登場。祭り最大の見せ場、ツナヌミンです。

豊年祭:四箇字のムラプール(13枚)

ときに弁慶と牛若丸にたとえられるこの戦い、伯仲し決着はつかず。

豊年祭:四箇字のムラプール(13枚)

来るべき大綱曳の露払いをするかたちで、勝負の行方は民の手へ。

豊年祭:四箇字のムラプール(13枚)

新川の旗頭が移動し、いよいよ大綱曳。西が勝てば世果報です。

豊年祭:四箇字のムラプール(13枚)

西が勝たねばならぬ!もちろん、このひとも大活躍!

豊年祭:四箇字のムラプール(13枚)

今年も西が勝利し、豊年、豊年、五穀豊穣!

豊年祭:四箇字のムラプール(13枚)

満月に照らされ、祭りが終わっても、しばし興奮の渦の中。
今年はクライマックスだけでしたが、次はぜひ昼間から。
手のひらには、汗だくで曳いた綱がありました。



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Posted by sumao at 12:00│Comments(0)島日記
 
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